会長挨拶

会長 佐々木 富男

伝統ある日本脳卒中学会、第37回総会を、平成24年4月26日(木)~28日(土)、福岡コンベンションセンター(福岡国際会議場・福岡サンパレス:福岡市)にて開催させて頂くことになりました。

本会は、これまで、脳卒中診療や研究だけでなく、脳卒中を取り巻くさまざまな問題に包括的に取り組み、「脳卒中」のみを対象とした本邦唯一の学会として大きな役割を果たしてきました。そして、2001年から「日本脳卒中の外科学会」、「スパズム・シンポジウム」との3学会での合同開催が始まり、今回で12回目を迎えます。今日の脳卒中医療は、脳神経外科医、脳卒中内科医、神経内科医、リハビリテーション医、看護師、理学療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、行政担当といったさまざまな職種、分野が関わって成り立っています。そうしたさまざまな領域、職種間の情報共有の場として、近年、本学会の果たす役割はますます大きくなってきていることを実感しております。今回は「STROKE 2012」として、日本脳卒中の外科学会(会長 永田 泉 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座神経病態制御外科学教授)とスパズム・シンポジウム(会長 西澤 茂 産業医科大学医学部脳神経外科教授)との合同で開催致します。「脳卒中」に関わるさまざまな問題を、専門分野の枠を超えて議論し、また、共有することにより、本学会が日本の脳卒中医療の発展に寄与できることを切に願っております。

今回の学会は「脳卒中医療-新たなbreakthroughをめざして-」をメインテーマと致しました。

5年ぶりの福岡市での日本脳卒中学会総会が、皆様のご協力で盛り上がり有意義なものになりますよう、教室員一同、多数のご参加を心よりお待ちしております。

第37回日本脳卒中学会総会
会長 佐々木 富男
九州大学大学院医学研究院 脳神経外科